WORKS
制作したもの
ALBUM COVER
2023年度卒業制作作品集の表紙をデザインしました
graphic | 2023.02 -
卒業制作をまとめた作品集の表紙デザインを任せていただきました。表紙・中表紙・索引・中扉をデザインしました。黄昏時の空をイメージしたデザインで、卒業制作という集大成としての品格を表現しました。シンプルなデザインですが、色や配置にこだわっています。最終的に決定した黄昏時の配色の他、2パターン制作しました。
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制作ポイント
■ 表紙
・雲の輪郭を柔らかくぼかすことで自然な質感を演出しました。また、上下の雲のサイズ・ぼかし具合・透明度・陰影の付け方をそれぞれ変え、空に奥行きを感じられるようにしました。背景のグラデーションも雲と調和するよう細かく色を変え、全体が自然に馴染むようにしました。
・デザインのどこかにさりげなく学科名を入れてほしいとのことだったため、「zokei hyogen(造形表現)」の文字をタイトルの下に薄く、背景に溶け込むように配置しました。背景の雰囲気に合わせつつ、タイトルのフォントと差別化するために筆記体のフォントを選択しました。角度は少し斜めに配置して雲の流れとの調和を図りました。
■ 中表紙
・黄昏時の空に月が見えるかは定かではありませんが、空のイメージと幻想的な雰囲気に合わせて月を配置しました。表紙が全体的にふんわりとした印象なので、月にもぼかしをかけて雰囲気を揃えました。さらに星のあしらいも加えて、バランスを整えつつ、より幻想的になるよう仕上げました。
■ 索引
・前年まで索引ページは文字のみで構成されていたそうですが、少し寂しい印象だったためタイトル部分に華やかさを加えることにしました。表紙や中表紙と同じく、空のイメージに合わせて星のフレームを配置しました。細い線としなやかな動きでエレガントさを表現しています。
■ 中扉
・表紙に使用した雲のデザインを中扉にも使用しています。これにより作品集全体に統一感を持たせています。しかし雲のデザインだけでは重たい印象だったため、中表紙に合わせて星のあしらいを加えました。あくまで中扉なので、各作品の邪魔をしないようシンプルかつ控えめなデザインを心がけました。 -
制作期間
1週間
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使用ツール
Illurstrator
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振り返っての反省点
・実際に印刷されたものは、想像していたよりも色が全体的に暗く、ぼんやりとした印象になってしまいました。画面上では適切に見えても、印刷すると色が沈んで見えることがあるため、印刷を前提とした色校正にもっと力を入れるべきでした。